千英のひとりごと〜 Chie's words 〜

2016/12/24
私のこれから…
暮れもおしせまり、何かとお忙しくお過ごしのことと
拝察申し上げます。
早いもので、第32回「舞初め」を迎えます。私に
とりまして、今年は変化の年でありました。
夏の浴衣会には、長唄「水仙丹前」を踊らせて
いただきました。
元禄風の格好で、毛槍をふるなんて、私の今までの
舞踊の感覚でいえば、新しいことへの挑戦でした。
また、舞初めは初の地唄「八島」を選ばせて頂きました。
耳なれるというのはえらいもので、幼い頃より
長唄、清元、常磐津、大和楽、琵琶にいたるまで
耳から入り、体にしみこんでいる感じがありますが、
地唄はない!音を耳から入れるという作業から
はじまります。
でも、いろんなことに挑戦できるのはありがたいことです。
何とぞお忙しいことと存じますが、ご指導ご鞭撻
賜りますようよろしくお願い申し上げます。

第32回「舞初め」
於 国立文楽劇場 小ホール
日時 1月15日 午後 1時開演

お問い合せ 078-891-4424
志賀山 千英
2016/11/28
英の会
11月12日、お陰様で第八回「英の会」を開催いたしました。
無事に終えましたことご報告させていただきます。

会というのは、会のみなが しよう! と思わないと
成り立たないことで、今年もまた同じ顔ぶれが集まって、
工夫と知恵を総動員して自分たちでつくる会は、千英の英を一文字とった「英の会」というよりも、
会員の(お弟子さん)お一人お一人の心のこもった会と、、、

そして、夙川の地域のお客様や、もちろん宝塚や
大阪、奈良からかけつけて下さったかたがたに
来年も楽しみにしてるよ!
と言ってくださるのがうれしいですね!
感謝感謝!

2016/08/25
ゆかた会
夏も終わりに近づくこのごろ、志賀山流のゆかた会はあります。

今年は東住吉区山坂の法楽寺というお不動さんで踊らせていただきます。

そして、今回は「水仙丹前」を選びました。
毛槍や猿若紐をもち踊る、派手な踊りです。まあ、いままでにないことです。いままで見向きもしないでいた方向に取り組もうという心境の変化。
自分でも不思議です。

伊勢志賀山流 ゆかた会

演目
琵琶 壇ノ浦
長唄 鶴の声
長唄 水仙丹前
長唄 藤娘
長唄 雨の五郎
清元 神田祭
小唄 水差し
小唄 どうぞて
(順不同)

今年、人間国宝になられた
琵琶の奥村旭翠師による「壇ノ浦」で
宗家 志賀山登羅が舞わせていただきます。

お問い合わせは、メールにて。。。
2016/07/27
ひまわり
今日小学校に出張して
子供たちに一日体験舞踊教室をひらきました。

お友だちが作曲した「ひまわり」という曲に振りをつけ、
ひまわりの花をもたせ踊りました。

お友だちから「ひまわり」の曲想を聞きました。

大輪のひまわり
風がサーッと吹き抜ける感じ
お祭り
夜露

色々なキーワードをいただき、頭の中で想像して
形づくり、またつぶし、形づくり、寝かせて
また形をつくる…その繰り返し。

振りをつけるのは、何かを生み出すよう。

そして、今日子供たちが踊ってくれて
息をした。


そんな感じがしました。

2016/05/30
晋山式をおえて
本日、東大寺の第二百二十二世別當 狹川普文大僧正の
晋山式の末席に参列させていただきました。

朝まで降り続いた雨のお陰で、みずみずしく潤った木立の間をぬけ東大寺いり。
緑が生き生きとして、何もかもがはじまりを連想させて
今日の日にふさわしいように思われました。

いつも冗談たっぷりのお上とはちがい、
荘厳な雰囲気の中、晋山式がとりおこなわれました。

なんていうのだろう、いつも目立ってとびぬけている
お上が、今日はそこにマッチングしていて、
これから東大寺の長としてたたれるお上の姿勢を見せて
いただいたような気がいたしました。


晋山式の後はお祝いの会。
こちらはお上のお人からでしょう。
笑いのたえない和やかな会となりました。

そこで、就任のごあいさつをなさったお上。
「ハラハラドキドキの晋山式。
これからは、静かなワクワク感をもってやりたい。」

少しも偉ぶらす、みなに解るように東大寺のことを
伝えていこうとなさる姿がとてもステキでした。
あらためて、お上の東大寺を愛する気持ちが伝わりました。

いいですよね。

静かなワクワク感

なんかできたらいいなあ〜
っていう、じわりじわりとくる感じ。

さすが、お上です。
2016/05/29
晋山式
晋山式とは、寺院に新たな住職が就任する際の儀式をいう。

明日、東大寺で
第二百二十二世別當 狹川普文大僧正の晋山式が
とりおこなわれます。

志賀山を、また若手の私たちのことまでも
いつも笑いながら、見守ってくださる
狹川のお上が、東大寺の管長になられるなんて、
夢のよう。

管長のご就任が決まってから、ご招待の一報を受けた
ときには、嬉しくってうれしくって家中スキップして
回りました!

まあ本当に、こんなうれしいことはめったにありません。

先日、伊勢志摩サミットで、各国首脳が集まられた
「参集殿」の能舞台で奉舞させていただいた
式年遷宮にいたしましても、
東大寺の晋山式にいたしましても
長く日舞を続けてきたお陰ですね。

私の師匠登羅にも、
「長い間、先生について頑張ってきたから
呼んでいただいたのよ。」
とおっしゃっていただきました。

神様も仏様もありがとう。

2016/05/14
帝塚山音楽祭
神戸でも毎年この時期になると神戸祭りがありますね。
大阪の帝塚山でも、毎年5月の末の土日に
「帝塚山音楽祭」が開催されます。

今年の28日(土曜日)の野外ステージで
宗家 志賀山登羅振り付けの「道頓堀」を
踊らせていただきます。

この曲は、帝塚山ゆかりの貴志康一先生作曲の
作品です。

私の師匠 登羅の振りつける作品は
いつも登場する人物の個性がはっきりしていて
曲の中で生き生きと生きています。

この「道頓堀」もカフェの女給や、手品師、
船頭、恋する女の子、いろいろな役柄が描かれています。

貴志康一先生のゆかりの地で「道頓堀」を踊らせていただくのは、とても光栄なこと。
いきなり、カフェの女給さんなんてでてきたら
びっくりなさるかしら?
なんて思いをはせながら、踊らせていただきますね。


2016/03/01
春の音で遊ぼう
小さな未就学の子供達が、たくさん集まってくれました。

一人ずつお名前読んで、お手手をタッチ。
それから「ひな祭り」の曲で手にもって踊る、ペーパーフラワーをみなで工作。
くしゃくしゃにする子、そっとそうっと扱う子、みんな個性いっぱいでおもしろいです。
そして「ひな祭り」のおどりを円になって練習し、本番は
ピアノとお琴の生演奏。

そう、音で遊ぼうはすごいんです。
小さな子供たちに、生の演奏を肌で体験させてあげようと
ピアノ、バイオリン、サックス、トランペット奏者と
子供たちの指導や読み聞かせをしてくださる二人
合計六人の先生がグループになり、季節ごとに活動しておられます。
そして、春と秋だけ「和」のものを…とお琴の先生と私が
参加させていただいています。

また、今回はピアノの先生の編曲された
「さくら幻想曲」に花咲か爺さんのストーリー性を
もたせた振りをつけ、子供達のまえで発表しました。
ポチが「ここほれワンワン。」となき、土を掘る場面では、
「ヨイショヨイショ。」と手振りをいれ掛け声をかけてもらいました。最後の「枯れ木に花を咲かせましょう。」の場面では、工作で作った花を上にかかげ、たくさん花が咲いたようにしてもらうなど、参加型にしてみました。

そして、会の最後には先生がたの演奏の「花が咲く」
子供たちもうっとり…
あっという間の一時間。どの場面が心に残ってくれたかな?

次回は、5月23日(月曜日)10時半〜
摩耶シーサイドプレイス ウエスト クラブハウスで開催
予定です。
2016/01/10
舞初め
明けましておめでとうございます。
新しい一年のはじまり。皆さまどうおすごしですか?
毎年年始に開催される舞初めも今年で第31回を迎えます。
今年は一月十日えべっさんの日です。

今回は、私の師匠が作舞したなかでも長年憧れておりました、
琵琶「巴」を琵琶奏者奥村旭翠先生の語りで舞わせていただきます。
薙刀でたちまわり、思いきり踊りきれたらいいな。

ご声援よろしくお願いいたします!
2015/12/02
感謝
「英の会」もはや第四回を迎えることができました。
自分たちの満足のために始めた会が、いつの間にか観ていただきたい、楽しんでいただきたい会に成長してまいりました。
お陰で英の会の会員の皆さんは、演者でありながら、小道具やはたまた大道具まで作る裏方までつとめます。(もちろんいつも作っているわけではありません。真面目にお稽古をしています。)何事も楽しく取り組んでくださり、いつも明るく過ごしております。
手作りの会ではありますが、そんな中でも品のある会にしたいといつも心がけております。
それは、私の師匠である登羅の教えでしょうか。
私の師匠は、いつも偉ぶらず、楽しいことばかり仰って、私も小さい頃から日本舞踊の師匠ではなく、もうひとりの母のように親しみをもって接して参りました。いつもはくだけて楽しくしてくださる師匠も、踊りや会のこととなると、゛品格゛を大事にされ、いつも私たちに、
「志賀山は能からでているから品があるのよ。」
と教えてくださいました。
それが耳から離れないのかもしれませんね。
これから一つ一つ階段を登るように、師匠に、
「お付きにお付きがいる!」
とよく言われたのんびりやの私の事ですから、あせらずゆっくりと、
夙川で、そして神戸で愛される「英の会」にしていきたいと思います。
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