千英のひとりごと〜 Chie's words 〜
2003/7/3
さいきんこっていること
最近私は、西国三十三箇所まいりをしています。それがなかなか楽しいのです。私の好きな風格のある古い古いお寺ばかりで、とても厳かな気持ちになります。先日訪れた、槙尾山・施福寺はなかでも洗練されていて、といっても整備された道もなく、ぼうぼうと茂る木立の中を傘をさしながらこけで足がすべるのにも気をつけて二十分ほど参道を登っていくと、それほど大きくもないお堂にたどり着きます。かえって私には高尚な気がいたしました。余談で、その次に藤井寺の葛井寺にお参りに行ったのは、閉門の五分前!慌てて駐車場を探していたら、門前の葛屋のおじさんが、「もう閉門の時間だから、ここにおいて早くお参りにいってらっしゃい。」と駐車スペースを確保してくださいました。申し訳なく思い帰りにわらび餅を買って帰ったのですが、お世辞抜きでこれがうまい!またお越しの方がいらっしゃいましたらどうぞ。
平成15年7月3日 千英
2003/6/1
北海道旅行記
大阪はむしむししてきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は5月の末お休みを頂いて、北海道の義姉の元へ遊びに行ってまいりました。飛行機から北海道を見おろすと、黄色い無数のお花が咲いていて、何だろうと降りてから注意して見てみると、それはなんとタンポポでした。あんなに小さな命がひかり輝く姿はとても感動的でした。それから一週間色々な場所に連れて行っていただいたのですが、とても思い出に残っているのは富良野。あの「北の国から」で有名な富良野です。残念ながらまだラベンダーは咲いていなかったのですが、大雪山や十勝岳に雪を頂いてそびえる様は壮観!!それから十勝岳にのぼり、元湯(温泉)に入りました。白いものがうようよ浮いていて、姪っ子を抱いていた私は一瞬たじろぎましたが義父に聞くと、濾過もなにもしていないこの状態が本物の温泉なのだそうです。でも一瞬のたじろぎもその景色を見て吹き飛びました。風呂の下は断崖絶壁、目の前は雪を頂いた十勝岳。大自然ですよねえ。そしてとても素敵な経験をしたのは義姉の家の裏山への朝食前のお散歩です。そこには三つ葉や山蕗やコゴミ(ゼンマイの一種)など多数の野草が生い茂っていました。朝食には三つ葉やその他のおひたしが食卓を飾りました。とても青臭くて、にがいくらいなの。でも土から栄養を頂いたという気がしました。今回は私の紀行思い出日記のようになりましたが、さーっと読み流してね。
平成15年6月1日 千英
2003/5/8
連休
五月晴れという言葉のふさわしいこの連休でしたが、いかがお過ごしでしたか?私は五月の初めごろに、楓の木に種子をつけているのを初めて見ました。新緑にほのかに赤く色づいた二枚の花びらのようなものをつけていて、風にゆらゆらとゆれるさまはとてもゆかいでした。そのうちに種子は散るのですが、そのさまは風にのって高く飛ぶ竹とんぼのようなのですって。ひれは見逃したかもしれないナァ。
しかし連休中はこれでもかという程よく遊びましたが、ほんとうにたくさんの人でしたね。私の大好きな某師匠が、ある晴れた日曜日、最高のお花見日和に吉野山に出かけられたそうです。それで「よう見えたナァ。人の尻が。」(失礼)とおっしゃっていました。なにはともあれ、自然を愛する人の心は皆一緒なんですよネ。
平成15年5月8日 千英
2003/4/12
花咲く美しい季節
道に色とりどりの花咲く美しい季節となりました。心まで清清しくなるようです。いかがお過ごしでございますか?
四月は樹木が新芽をつけるように、つぼみが花を開かせるように、新しく誕生する季節ですよね。新入生もそうですし、新入社員もそうかな?
新しくといえば、私は今月の文楽催しの、吉田蓑太郎改め 三世桐竹勘十郎襲名披露公演を鑑賞しに伺います。私はこの襲名披露ときくと、わくわくドキドキしてしまうのです。襲名なさる方のこれからの大いなる希望や、初心にかえってという謙虚な心や、それにともなう緊張感を肌に感じるような気がするからです。考えすぎかしら?私の大好きな桂吉朝さんの案内する文楽と言うことで、それもとても楽しみです。
平成15年4月12日 千英
2003/3/18
春を感じて
毎日鼻歌まじりのこのごろです。なんというのか、毎日平和でポカポカと春を感じています。どこに遊びにいこうか、旅行しようか。テレビを見ては、「ここに行きたいなあ。あそこも行きたいな。」と言っては家族に「遊ぶことばかり考えてない?」と突っ込まれています。
しかし、平和で良いのですよね。
皆様は連休はどう過ごされますか?私は、茅葺屋根に雪のたくさん積もった岐阜県の白川郷に行きたいな!
もう少ししたら、新緑の木曽路もよいな。その前に吉野の桜。新緑の吉野も好きです。
皆様も楽しんでくださいね。いつまでも平和でありますように。
平成15年3月18日 千英
2003/3/5
リサイタル
花咲き誇る美しい季節となりました。
本日は私の第三回目のリサイタルでございました。多数ご来場賜りまして本当にありがとうございました。お蔭様にて無事に舞おさめることができました。これも一重に、こうして励まして下さる皆様のおかげと心より感謝申し上げます。
私のリサイタルのことを私が言うのもおかしいですが、お被きでのお家元が美しかった!!弟子は師匠の1/100ぐらいしか・・みたいなことを申しますが、痛感いたします。見ほれていて某かつら屋さんにやさしく叱られました。「次の出番なのに帰ってこんとうろちょろして!」と。ごめんなさい。だって動きたくなかったのですもの。
そして吉朝師匠も会場をわかせて下さり、お客様に喜んでいただいてとてもうれしいです。小さい子供達も大奮闘して下さいました。私は着替え中でみられなかったのですが、聞く所によると「あれれ」と小首をかしげている所や(忘れたのかな?)、既定の場所に戻らないといけないのに遠すぎて、一生懸命走ったりして・・・どの場面もどれもかわいかったそうです。 私自身のことはおいておきましょう。
本当にありがとうございました。
平成15年3月5日 千英
2003/3/1
修二会
東大寺修二会(お水取り)のはじまりでございます。私はこの時期になるとワクワクいたします。修二会には見るものを魅了する不思議な力があるそうです。本当にその通りで、数年前に初めて修二会を拝見させていただいた時の感動を今でも思い出します。修二会は実忠和尚により始められて以来、千二百五十年余りの間一度も絶えることなく続けられている行法だそうです。それだけでも、歴史の雄大なロマンを感じさせられませんか?私のことでございますが、三月五日はいよいよリサイタルの日でございます。その日、東大寺を題材にした「天平のひとから」(脚本 東大寺教学執事狹川普文師 作舞 伊勢志賀山流家元 志賀山 千歳師)を舞わせていただきます。そして同日は、実忠和尚の命日だそうでございます。不思議なご縁に感謝するばかりでございます。
皆様見守ってくださいね。
平成15年3月1日 千英
2003/2/19
紅茶で元気
ひと雨ごとに春が近づくと申しますが、そんな様子でわくわくしています。とはいえまだまだ風邪ひきさんが多いようですが、皆様いかがお過ごしですか? かくいう私も貧血と低血圧でフラフラいたしておりましたが、ある紅茶をいただいて、とても元気になりました。よく伺うカフェのママについ先日教えて頂いて、早速ためしてみたのですが、この場で少し紹介いたしましょう。
《作り方》
ふつうに紅茶をいれたものを鍋に移し、粒状の胡椒をつぶしたものと、生姜入り黒糖(特産品売場や百貨店の地下食料品店に行けば手に入ります)をお好みで入れて、くつくつ1〜2分煮るとできあがり。
簡単でしょう。(^.^)
少し薬みたいな味がするかもしれませんが、風邪にも効くそうですので、是非ためしてみてくださいね。
平成15年2月19日 千英
2003/2/3
春のおとずれ
梅一輪ほどの暖かさと申しますが、少しだけ春を感じるこのごろでございます。過日、心斎橋大丸で催されていた、加賀百万石展に伺いぶらぶらと致しておりましたら、とても素敵な茶筒に出会いました。それは、山中塗りの独楽文様でなんとあでやかな色づかい、あたたかな心地にさせてくれる品物でしょう。
独楽の歴史は古く、紀元前までさかのぼる事が出来るそうです。独楽が庶民の間に流行ったのは江戸中期といわれ、当時子供の目を惹くように色とりどりに色づけされ、紅色を用いたものは病気やあらゆる厄から人を守る魔よけの玩具として人気があったそうです。
母親の思いが私に伝わったのでしょうか。今家でみんなのことを見守ってくれています。とても幸せな一日でした。
平成15年2月3日 千英
2003/1/21
舞初めが終了しました
梅の便りに心もほころぶこの頃です。皆様いかがお過ごしでしょうか?先日、伊勢志賀山流「舞初め」が国立文楽劇場小ホールにて開催されました。下は幼稚園年長の小さな子供からベテラン先輩方まで、心を引き締めて新年の舞を舞わせていただきました。お足元の悪い中、多数のご来場を賜りましてありがとうございました。とりわけ、ゆうの会(伊勢志賀山流青年部の後援会)の皆様からは、うれしいお言葉を賜りました。ゆうの会では、お客様との交流を図ろうと、毎年、クリスマスパーティーや舞初めの後の打ち上げなどを行わさせて頂いております。そのお陰でお客様同士も仲良く、会に出掛けるのがより一層楽しみになったと伺いました。大変うれしいことでございます。
これからもあたたかいご声援をよろしくお願い申し上げます。
平成15年1月21日 千英